映画『少女は自転車に乗って』無料視聴できる動画配信サービス10社

• fu
• 30代・男性
• ★★★★☆（8/10）

• キルギスの映画監督アクタン･アブディカリコフがメガホンを取った、「あの娘と自転車に乗って」をお勧めします。中央アジアの小さな村の中で、大好きな女の子と自転車を相乗りすることを夢見る少年が微笑ましかったです｡

映画館の営業が国策として禁止されている中東の国で、女性の映画監督が誕生したことに驚かされました。ハイファ･アル=マンスール監督自身の若き日の姿を投影したかのような､10才のヒロイン･ワジダが可愛いらしかったです。店頭で一目見た憧れの自転車を購入するために、手作りのミサンガを売り捌いて貯金を稼ぐ逞しい一面も垣間見ることが出来ます。

「女の子だから」と彼女の可能性を狭めてしまう、ワジダの母親の口癖について考えさせられました。女子学生や道行く女性たちの身体全体を覆い尽くすような、黒く重苦しいヴェールにも繋がるものがありました。その一方ではヴェールを貫くほどの、ワジダの強い意志が隠されている眼差しが魅力的です｡

コーランを暗唱するコンテストに出場することによって、イスラム教の古風な慣習や価値観を変えていく逆転の発想が痛快でした。疾走感に満ち溢れているクライマックスには、次の世代へ込められた期待が伝わってきます。

• fer
• 30代・男性
• ★★★☆☆（5/10）

• アデュー僕たちの入り江

サウジで女性がどういった境遇か、当の本人たちはどれほど反映されてるか知らないが、少なくても今私のいる日本から見ればとても不公平な世界で生きてることがわかります。そして生まれついて利口さ、諦めない根気強さ、物事解決する力など力秘めてる少女ですが、自転車を手に入れる家庭とおし事故を実現してく素晴らしいストーリーです。そしていま世界は宗教で２分されていますが、本当の世界はどこなのかと思います。

そして今ほとんど西洋の価値観が世界に広がっていて、それがすべてではないという文化があるのは当然です。また私はこの世界以外に考えられないから、少女が不憫に思えてしまいます。また、ラストは爽やかになっていて、当時サウジは映画館設置が法律で禁じられていた模様です。サウジ発の女性監督で、すべて国内撮影で、同国初の長編映画になっています。そして、女性が一人で外出するとき顔まで覆った服に抵抗感じさせますが、実際安全面でそうせざる得ないのです。

• ｈａｒｕ
• 40代・女性
• ★★★★☆（7/10）

• スラムドッグ＄ミリオネア

サウジアラビアの映画は初めて見たけれど、けっこう色んな意味で衝撃を受けた作品でした。主人公は10歳の少女、ワジダ。彼女が単に貧しくて自分の自転車を買うために賞金の出る暗唱大会に出るのが始まりだけど、単なるサクセスストーリーではなく、貧困だけでなく背景にある男尊女卑的な思想が現在の自分たちのいる時代とあまりに違ってカルチャーショックを受けました。

ある意味、今自分のいる環境や立場があまりにも幸せだと感じる。ワジダと同じ年齢の少年との会話でも自爆テロを称賛しているのも驚きました。子供が日常的に受け止めすぎているのでお金を持つのが一番の豊かさに思えるのかな。もちろん、お金や豊かさに対する憧れは自分たちよりもあるなぁとある意味で頭の下がる思いもします。タイトルに登場し、物語の重要なキーとなる「自転車」。

混沌とした社会環境やまだまだ閉鎖的な思想が背景にある中で、唯一の希望のように感じました。最後に描きたかったのはワジダやワジダたち少年少女の前途ある未来だと思います。