恋愛小説が原作で、2018年末に公開された映画『生きてるだけで、愛。』。
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[unext_eiga]映画『生きてるだけで、愛。』|作品情報(スタッフ・キャスト)
生きてるだけで、愛。(映画1作目)
原作 | 小説(本谷有希子) |
監督 | 関根光才 |
脚本 | 関根光才 |
制作 | スタイルジャム |
公開年 | 2018年11月9日 |
キャスト
- 趣里
- 菅田将暉
- 田中哲司
- 西田尚美
- 松重豊
- 石橋静河
- 織田梨沙
- 仲里依紗
映画『生きてるだけで、愛。』|視聴者の感想と評価・評判
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などの映画。この中に「過去に見て面白い!」と思った作品がある人は、生きてるだけで、愛。もハマる可能性高いですよ。
切なく絶望感漂うのだが、目が離せない作品
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- モリのいる場所
- ぐるりのこと
趣里さんが演じる寧子はメンタル面に問題があってその上に過眠症のため、ほぼ引きこもりのような状態で家事も普通にできません。趣里さんが双極性障害の人の、自分ではどうしようも出来ない地獄のような状態を迫真の演技で演じていて、この症状の一端を垣間見たような気がしました。ラストの方で自分を抑えきれずに走り出しながら服を一枚一枚脱ぎ捨てていくシーンがあるのですが、少しのかわいさと狂気が入り交じったような雰囲気がすごいと思いました。趣里さんの演技力の凄さが光っていましたが、それを脇で際立たせる演技をした菅田将暉さんの技量もすごかったと思いました。あんな症状の人と暮らしていくには自分の感情を殺して相手の全てを受け入れなければ無理だと思いますが、そこを自然に演じる菅田将暉さんの実力がすごいと思いました。
生きぬくい世の中で痛みを分かち合おうとした二人の不器用でいとおしいラブストーリ-
- クララ(30代・女)
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- 夜空はいつでも最高密度の青色だ
- きみの鳥はうたえる
- そこのみにて光輝く
本谷有紀子原作を、水谷豊と伊藤蘭の子でありながら、その唯一無二の存在感でドラマ・映画の話題作に続々出演する趣里と、今や、人気・実力ともに日本に明かせない実力派俳優となった菅田将暉の出演で映画化。
不器用でまっすぐすぎるが故に、人とのかかわり方がわからず、鬱による過眠でほぼ引きこもり状態の寧子。寧子と同棲し、寧子を支えたいと思いながらも、自分自身も追い詰められてしまう津奈木。微妙なバランスで成り立っている二人の関係が、仲里依紗演じる津奈木の元彼女・安堂が割り込んできたことによって、徐々に変化が起こっていくストーリー。
序盤は、病気だとわかっていても、眠ってばかりで何もしないくせに、経済面・精神面から支えてもらっている津奈木にひどい言葉を投げつける寧子にどうしてもイライラしてしまう。そんな観客の気持ちを代弁するのが、津奈木の元カノ安堂だが、彼女も空気が読めず自分の欲望や感情に忠実すぎる。一方で津奈木は、文芸作品にかかわりたくて入社した出版社で、仕ゴシップ記事を書かされる毎日に、次第に追い詰められていく・・・。三者様の悩みと葛藤が淡々と描かれるが、両極端のタイプだけれど感情を全力で出す女性二人に対し、感情をほとんど表に出さない津奈木がとても心配になった。
物語の終盤、津奈木はついに爆発する。人が折れる瞬間を、静かにそしてエモーショナルに表現できる菅田将暉はさすがの一言。そして、ラストの心のままに自分を解き放つ、趣里の疾走。女優魂を見せつけたこのワンシーンは、この年の映画界の名シーンとして残ると思う。
一見、文芸映画にも見えがちだが、誰しもが心の奥に抱えている、自分らしさとの自己意識の乖離、社会や人と合わせることへのストレス、そして愛する人をうまく愛せないジレンマ、タイトルの意味が鑑賞後にわかった。「生きてるだけで、愛」。
闇が深いけど、深い愛の話
- さち
- そこのみにて光輝く
- さくらん
わたしは菅田将暉が大好きで、菅田将暉が好きという理由で「生きてるだけで、愛。」をみました。
結構闇が深い作品でした。わたしの周りにも精神疾患の人がいるので、こんな感じなのかぁって思いながら見ました。
趣理が引きこもりだけど、普通に働こうとしている葛藤や頑張っている姿が、もどかしくもあり、がんばれーと応援したくなりました。
菅田将暉も趣理を受け止めて支えているのがたまらなく良かったです。わたしはそこまで広い心で受け止めれないので、すごいなぁと思いました。こんな広い心の理解のある人にそばにいてほしいと思いました。
普通の甘い恋愛の映画ではなくて考えさせられる恋愛の映画です。
映像も色があり(雰囲気があり)、とても綺麗な映像です。
菅田将暉がカッコよさ全開の映画ではないですが、役に馴染んでてどんな役もこなせる菅田将暉はすごいと思える作品です。もちろん趣理も難しそうな役を演じていました。最後裸で走ってました。
菅田将暉好きな人や映画好きな方にはオススメです。明るく楽しい映画を求めてる人には不向きかなぁ。
お洒落なメンヘラ映画
- ゆーき
- トモグイ
単純にお洒落な映画なんだろうなという偏見だけを持って映画を鑑賞しました。生きるだけで疲れる。鬱々としている映画ですが、寧子の希望だったり、津奈木の包容力がこの映画の中の鬱々さに少し明るさを感じました。共感できてしまうところもかなり多く、なぜ今まで見ていなかったのかとても後悔しました。めんどくさいし、どうしようもないんだけど、寧子と津奈木を愛せずにはいられませんでした。柔らかくてもろくて、羨ましいとさえ感じました。はっきりいうと、見た後はかなりぐったり疲れました。いい意味で疲れてしまいました。作品としての熱量も、出ている俳優さんたちの熱量もとてもすごくて、なんだか圧倒されてしまいました。少し重たい映画ですが、多くの人に見ていただきたいです。
特に女性にオススメしたい、リアルな恋愛映画
- LiONN(20代・女性)
- オーバー・フェンス
- そこのみにて光輝く
- 彼女がその名を知らない鳥たち
- 寝ても覚めても
特に何の情報もないまま、なんとなくポスターを見て鑑賞を決めた作品でしたが、
観賞後は完全に打ちのめされ、その余韻に浸っていたら、
いつのまにか映画館から自宅まで1時間半かけて、夜の街を歩いて帰ってしまっていました…。
過眠症で引きこもり、無職で感情的な寧子と、
ゴシップ編集者という仕事に追われる、どこか無気力な津奈木。
不器用な2人の恋愛模様は、冒頭からヒリヒリするようなやりとりの連続。
倦怠期カップルあるあるのようなモノを目の当たりにし、
今までの人生で心当たりの無いことも無い私も、
内心気まずい思いをしながら目をそらさないように必死でした…。
しかし、寧子が過去や世の中に押しつぶされそうになりながらも
懸命に現状から脱しようとする様には胸を打たれ、涙が止まらなくなりました。
こんなにも感情を揺さぶられたのは、寧子を演じた趣里さんの演技が素晴らしかったからだと思います。
感情を剥き出しにし、時には下着姿で走り出すようなエキセントリックな役柄でしたが、本当に見事に演じておられました。
勿論、それを受ける津奈木を演じる菅田将暉さんも素晴らしかったです。
決して明るい作品ではなく、精神的にぐったりしてしまうような描写もありますが
個人的には、生きていくことに確かな希望を見出せた作品でした。