映画『裸足の季節』無料視聴できる動画配信サービス10社まとめ

• わいわい
• 40代・男性
• ★★★☆☆（5/10）

• ライフイズビューティフル

トルコの黒海沿岸地方に暮らす思春期を迎えた5人姉妹の話。こういう瑞々しい青春時代のきらめきを謳いあげたテーマは往々にして良作が多いが、これもアカデミー外国映画賞にノミネートされたほどに評判になった作品。どんなものかと観てみたのだが、残念ながらそれほど心に刺さるものではなかった･･･

トルコはイスラムの国だけに男尊女卑の思考はトルコ人のDNAの中に息づいていて、何百年も育まれてきた因習は簡単に変わるものではない。特に花嫁が処女かどうかを初夜の出血の具合で婿の両親がチェックする件など、あまりに生々しすぎて全く笑えない。イスラムの因習とはそんなことまでするのか？と嫌悪感すら感じるほどだが、つまりは｢お国が変われば文化も変わる｣というだけの話。欧米や日本とは文化や風習を全く共有できないだけに、こんな封建的な社会の中で生きる彼女たちへは同情以外の感想がなく、ただ｢トルコに生まれた女性は大変だなあ｣という第三者的目線で傍観しただけだ。

あえて言えば、古い束縛から逃れてきた彼女たちにどんな未来が待っているかを想像させずにはいられないラストとエンドロールに流れる音楽はちょっと良かったかな。

思春期の女の子たち特有の繊細な心理状態が理解できない自分の感性が鈍くて申し訳ないが、この作品の良さがわからない自分が多くを語る資格はない。あくまで個人的感想なので、あまり気にされぬように。

• takadow10
• 50代・女性
• ★★★★★（10/10）

• 裸足の季節が気に入った人ならば、同じくトルコが製作し舞台となった映画である『雪の轍』という作品はいかがでしょうか。原作はアントン・チェホフの短編小説である妻という作品で、ジェイラン監督が映画化しました。

裸足の季節はトルコとフランスそしてドイツの、三カ国で製作された合作映画です。両親を失った5人の姉妹が、あることをきっかけに親族から厳しい監視を受けながら暮らす様子を中心にしたストーリーになっています。5人姉妹役の4人までもが、演技経験がない少女をキャストしたのは、トルコ系フランス人のエルギュヴェン監督です。彼女の初長編作品である当作品は、カンヌ映画祭に出品されヨーロッパシネマズ賞を受賞しました。

他の映画祭にも出品し複数の受賞をし、多くの人の目に注目されて高評価をされたのです。トルコの小さな町で親族たちに、囲まれて生活に自由がない姉妹たちですが、彼女たちを完全に閉じ込めることはできませんでした。長女から末の妹までが、各自で恋愛やサッカー観戦をしたりと、厳格な親族の目をかいくぐります。しかし一方で強引な婚約をしたり、おじによる性的な虐待をされたりしたので三女は自殺をし、四女と五女は知り合いの女性教諭に助けを求め逃げ出すのです。ストーリー自体は明るいものではないのですが、5人の少女それぞれの自然な演技と美しさを堪能できます。

• ter
• 30代・男性
• ★★★☆☆（6/10）

• 戦艦バウンティ

本作は予告動画などを見て少女たちのきらっとした青春描くものかと思っていたのですが、見てわかる通り全く違っていました。そして、冒頭で海岸で男子生徒に肩車されてじゃれあってる少女。いかにも青春ですが、これに突き付けられたのは処女検査で、以後かなりドン引きするようなショッキングなことが連発。

そして、かごの鳥と表現するのは生易しいぐらい純潔に陵辱されるようなもの。これに対してイスラム教だから？など冷めた目線を送る方もいますが、そうじゃないと思いました。そして本作で書かれてる少女たちの境遇はトルコだと平均的でないということです。そして、取るもの中でかなり保守的な話で、さらにこの村の中で少女たち家庭は一切保守的みたいです。

学校に行かないのかと同級生のような子たちが訪ねてきたり、終盤車乗り家を飛び出すラーレを追いかける叔父に行かせてやれという男性がいたり、ラーレの家の異常さに追わせsるシーンが随所あります。

• とリンコ
• 30代・女性
• ★★★★☆（8/10）

• 花嫁と角砂糖
• ラヤルの三千夜
• などのイスラム映画

トルコいう国の慣習がよくわかっていなかったのですが、おそらくどこも田舎は保守的な考え方が根強いんだろうと思いました。そんな古い環境から抜け出したい少女たちの命がけの行動にとてもハラハラし、頑張れと思いながら見ていました。

この映画を見て思ったのは、男が敵性として描かれているようであるけれど、必ずしも全男が敵ではないんですね。末っ子と知り合ったトラックの青年は、慣習に反することを知りながら末っ子と仲良くなっていきます。

映画を通して閉塞感が漂いますが、その青年が少女と視聴者の一縷の望みとなって経過していきます。

この映画の少女たちを取り巻く環境は、日本で生まれて日本で育った私には絶対理解できないものです。ですが、少女たちのここから脱出したい、イスタンブール(都会)へ行って人生を変えたいという気持ちには感情移入することができます。ハッピーエンドかというとなんとも言えませんが、5人姉妹それぞれの人生の行方を見届けてください。