シリーズ
タイトル | シリーズ | 公開年 | 制作 | 話数 | 監督 | 脚本 |
白い巨塔(主演:田宮二郎) | 映画 | 1966年 | 大映東京撮影所 | 全1話 | 山本薩夫 | 橋本忍 |
白い巨塔(主演:佐藤慶) | ドラマ1作目 | 1967年 | NET、東映テレビプロ | 全26話 | 関川秀雄、永野靖忠、伊賀山正光 | 今村文人 |
白い巨塔(主演:田宮二郎) | ドラマ2作目 | 1978年 | フジテレビ | 全31話 | 青木征雄、小林俊一 | 鈴木尚之 |
白い巨塔(主演:村上弘明) | ドラマ3作目 | 1990年 | テレビ朝日 | 全2話 | 池広一夫 | 吉田剛 |
白い巨塔(主演:唐沢寿明) | ドラマ4作目 | 2003年 | フジテレビ | 全21話 | 西谷弘、河野圭太、村上正典、岩田和行 | 井上由美子 |
白い巨塔(主演:岡田准一) | ドラマ5作目 | 2019年 | テレビ朝日 | 全5話 | 鶴橋康夫、常廣丈太 | 羽原大介、本村拓哉、小円真 |
再放送情報
現在、再放送情報はありません。
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本当のような嘘のようなドラマ
丘里リル(40代・女性)私は大学病院に勤めたことがあるのですが、このように教授を決めることが行われていると聞いたことはありません。でもこのように行われているのではないかと思うようなドラマです。
途中で木村多江さんが患者の役で出てくるのですが、病気で死んでしまう、かわいそうな役なのですが薄幸の女性役がよく似合っていました。財前教授役の唐沢寿明さんは強気な役で野心家の財前教授役がよく似合っていました。
一方の里見先生役の江口洋介さんは患者さんのことを考える、優しい役で本当にこのような性格ではないかと思いました。脇を固める東先生役の石坂浩二さん、その妻の高畑淳子さん、財前教授の部下の役の伊藤英明さん、財前教授の愛人役の黒木瞳さんらがとても好演していました。
特に高畑淳子さんと伊藤英明さんはこのドラマでブレイクしました。
このドラマは木曜日の22時に放送されたので所々濡れ場があり、主人とよく見ていたのでちょっとドキドキしました。
現代病を深く考えさせられるドラマ
ゆーたん(40代・女性)医学界の腐敗を鋭く斬新に追及していて、どこの大学病院でもある話ですね。身近な大学病院にもこの様な話はあるのを耳にします。
体に大事を抱えて、最後になるかもしれない病院に望みをかける患者は最善の治療を求めています。それを組織の思惑や個人の考え方に治療が左右されるようなことがあってはいけません。そう言う現代病を深く考えさせられるドラマですね。
特に命に係わる医学は、組織的な腐敗は許されないと思います。
大きな大学病院の医局において、次期教授を目指す野心に燃える財前と患者第一で一匹狼の里見。
2人の医学に対する意見の対立や考え方の違いを見ていると、どんどんドラマに吸い込まれていきます。学生の時は仲が良かったのでしょう。
同じ医者を目指す物同士、心が通じ合っていたのかもしれません。病院の組織で出世を考える時に財前が考え方を変えたのでしょう。
大きな目標を達成しようとするならば、犠牲を問わない。そういう考え方を嫌っていたのが里見だと思います。
見ごたえたっぷりなので、見て損はないドラマ
まゆこ(30代・女性)これまで見てきたドラマの中で最高傑作だと感じています。まず出演者が豪華で演技力も全体的に高かったように思います。
役柄と役者の方のキャラがマッチしていて非常によかったです。
特に戝前を演じた唐沢さんは、理屈っぽいところや名誉のためなら手段を選ばないところなど見事に演じきっていたように思います。
白い巨塔のいいところは、それぞれの役の心の変化、移り変わりなどが臨場感たっぷりに描かれています。
柳原先生や関口弁護士などが特に細かく描かれていました。
非情な戝前も、母親の前や愛人ケイコの前では本音をもらしていたり、人間らしいところがあります。
最初は戝前が憎たらしく、こんな医者は嫌だと思いながら見ていました。
しかしいざ全て見終わってみると戝前に感情移入し涙している自分がいました。
このドラマの良さは、単なる権力闘争だけでなく、師弟愛や正義感、親子愛などたくさんのテーマで描かれているように思います。見ごたえたっぷりなので、見て損はないです。
その当時の医療事情に合わせて進化を続ける名作ドラマ
金太郎飴(30代・男)2003年の唐沢寿明さん主演バージョンを見た覚えがありますが、それに比べると今回の2019年版はやっぱり物足りない部分も多いと感じてしまいました。5夜連続で一気に最後まで見られた点は良かったんですけどね。しかし短い! 一話一話が長かったとはいえ、それでもせいぜい通常ドラマの1クール程度の尺しかなかったので、過去の作品のように丁寧に物語を進めていく事が難しかったのでしょうね。そこは本当に勿体なかったと思います。とはいえ、岡田准一さんや松山ケンイチさんによる新たな財前・里見は新鮮でした。随所に現代の生活や医療事情に合わせたアレンジも施されており、医療の現場もこの十数年で着実に進歩しているのが感じられました。きっと2003年版もそうだったのだと思います。ですので、いつになるかは分かりませんが、次にまたドラマ化された時もこの作品は変化しているのでしょう。それを見届けられるよう、こちらも健康を大事にして長生きしていきたいですね。
大学病院という閉鎖的な空間に存在する欲望と人間心理の多様性の面白さ
白い巨塔?(30代・男性)自己野望のために動く医師の財前五郎と患者のために働く医師の里見脩二と、全く違う考え方を持った人間が同じ空間に存在してお互いを認め合っていたのが、欲望渦巻く中におかれてズレ始めていく歩んでいく道が面白く、人間の本質を的確に捉えて上手く構成された物語だと感じました。
財前五郎を岡田准一さん、里見脩二を松山ケンイチさんという演技力の高い俳優を起用に加えて、苦悩する医師の柳原を満島真之介さんが熱演し、女優の夏帆さんと沢尻エリカさんの正妻と愛人の微妙な心理表現の素晴らしさが輝き、ベテラン俳優の岸部一徳さんや寺尾聰さんがビシッと物語を引き締めていて、新しい令和時代の幕開けと共に演劇の世界にも新しい世代が華々しく活躍して担っていくのを感じられる物語だと思います。
大学病院に命をあずけたくなくなる作品
nico(50代・女)岡田准一さんが主人公のイメージと合わないとネットではかなり叩かれているようですが、私はそれほど変だとは思いません。
ただ…岡田准一さんと松山ケンイチさん、どちらが性格が悪そうか?と問われたら松山さんに一票いれると思うので、その辺りがちょっと違和感を感じます。
そして、以前演じた唐沢寿明さんが好演されていたのでどうしてもハードルは上がります。
唐沢さんと比べられるのはちょっと辛いかもしれません。
話も知っているしイマイチピンとくる役者さんも出ていないので見るつもりは無かったのですが、見るものがなくてなんとなく見ていたらそれなりに楽しめました。
柳葉敏郎さんや岸本佳代子さんの迫真の演技で引き込まれました。
引き続き最後まで見ようと思います。
医師のドロドロした内情ストーリー
kouasami(40代、女性)キャストに馴染めなく、なかなかストーリーに集中出来なかったのですが、後半は財前教授の気迫溢れる行動に圧倒され、見応えを感じました。
いつも緊張感みなぎる財前が本当に心を許し、素に戻れる相手は母親しかいません。
屋上からかけた電話が、最愛の母と交わす最後の会話であったことは切なすぎます。
財前は苦しむ姿を見せたくなかっただろうし、母親は財前家へのけじめをつけたのかもしれませんが、しがらみは捨て去って、母と息子の再会を見たかったです。
里見と財前は、友情関係を取り戻すことになったことは本当に良かったです。
医学への貢献を希望した財前の最期の決意は、素晴らしく、医師らしい最期であったと感じました。
財前の妻は、やっと妻らしく見送れたことも良かったです。
重厚さが足りない白い巨塔
カナッペ唐沢江口版の白い巨塔をリアルタイムで見ていてかなりハマっていたので、岡田准一さんが演じると聞いて彼は好きな役者だったので興味を持ちました。演技力にも定評があったのでどんな財前五郎になるんだろうと楽しみにしていました。感想はやはりあの内容を5話でまとめるには無理があったのかひとつひとつのエピソードも薄いような気がしました。前作の美味しいところをサラッとあらすじだけなぞっていった感じで、私は普段感情移入してすぐ泣いてしまいますがいつの間にか財前五郎が亡くなっていました。役者の演技も前作と比べてしまうと軽い感じで、岡田准一さんも財前五郎がただの自分のことしか考えていない嫌なやつに見えてしまいました。もう少しキャラクターを掘り下げるシーンがあれば最後の臨終シーンも感情移入できたかなと思います。
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