シリーズ
タイトル | シリーズ | 公開年 | 制作 | 話数 | 監督 | 脚本 |
空飛ぶタイヤ | ドラマ | 2009年 | WOWOW | 全5話 | 麻生学、鈴木浩介 | 前川洋一 |
空飛ぶタイヤ | 映画 | 2018年 | 松竹撮影所 | 全1話 | 本木克英 | 林民夫 |
再放送情報
現在、再放送情報はありません。
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詳細は公式サイトへ(2022年06月30日調査)
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タイトル | シリーズ | 公開年 | 制作 | 話数 | 監督 | 脚本 |
空飛ぶタイヤ | ドラマ | 2009年 | WOWOW | 全5話 | 麻生学、鈴木浩介 | 前川洋一 |
空飛ぶタイヤ | 映画 | 2018年 | 松竹撮影所 | 全1話 | 本木克英 | 林民夫 |
現在、再放送情報はありません。
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最後はスカッとするが、実話をベースにした忘れてはいけない話
とよとみ 30代・男性実際に20年近く前に起きた、自動車会社のリコール隠しが基になっている映画です。
企業の利益を優先するあまり、人の命の重さを軽んじてしまった哀れな企業がホープ自動車です。
彼らのやったことは、はっきり言ってしまえば殺人です。トラックのタイヤの欠陥を把握していながら、それを隠したばかりか、起きてしまった死亡事故の責任を、トラックの所有会社になすりつけようとしたのですから、悪質極まりません。
私も映画を見ていて、当時の実際の事件が脳裏に蘇ってきました。
主人公達の奮闘で最後はハッピーエンドで終わるのですが、この事件のことは忘れてはいけないと思います。
会社のような集団で働く人間ならば、ここまで悪質ではないにせよ、似たようなことを見聞きした経験がある方は多いのではないでしょうか。
集団の力は、うまく行けば素晴らしいことを成し得ることができますが、少し歯車が狂ってしまえば簡単に悪の道へと逸れてしまいます。
私もフィクションや他人事と思わず、心にしっかり留めておこうと思いました。
中小企業の意地を見れる痛快な大逆転劇
もちうさぎ 50代・女性熱血運送会社社長赤松徳郎を長瀬智也さんが好演していました。熱い心を持った正義感溢れる役をやらせたら右に出る者はいない長瀬さんはこの役にぴったりだと思いました。
長瀬さんは単なるアイドルではなく確実に実力派俳優になったと思いました。ホープ自動車常務取締役・狩野に岸部一徳さん。岸部さんは悪い人からかわいいおじいちゃんまで幅広い役を演じる超ベテラン実力派俳優で、この映画でも存在感が際立っていました。さすがだと思いました。
ムロツヨシさんが小牧重道を小池栄子さんが男性陣9割以上の中で記者役をカッコいい女性として好演していたと思います。刑事役の寺脇康文さんが、熱の入った捜査シーンと尋問シーンを演じていて良かったです。脇を固める俳優陣が六角精児さん、佐々木蔵之介さん、高橋一生さん、深田恭子さんと豪華キャストで見ごたえのある映画でした。
ストーリーのテンポが良くスピード感があって、どんどん引き込まれてしまいました。とてもいい映画に仕上がっていると思いました。
人間の内面がコワイ位わかる映画
マコキン 30代トラックが引き起こした脱輪事故により、社会的経済的に窮地に立たされた中堅運送会社、赤松運送が販売元の大企業、ホープ自動車のリコール隠しを暴こうと奔走する姿を描く社会派作品。
原作はかつて一世を風靡した社会派ドラマ「半沢直樹」を世に放った池井戸潤さん。
主演に、長瀬智也やディーンフジオカ、高橋一生などの豪華俳優陣達が顔を並べている映画だ。
世間で社会派の作家として騒がれているだけあって、映画の内容は、仕事・経済に関することが多く占めている。
事故をきっかけとした赤松運送の取引先との関係の変化、世論の印象、その事故の真意をめぐる調査などに奔走する長瀬智也演じる赤松社長一行を描く一方、事故の原因となったホープ自動車のリコール隠しをひた隠す者。
探りを入れる者、それを逆手に社内での出世を図ろうとする者を描いたディーンフジオカらホープ自動車一行らの物語が並行展開して行くような作りになっている。
1時間半近く鬱積した展開が続くが、その先に見える大逆転の展開に思わず心救われる気分になるだろう。
ただ、原作の方で色濃く出していた、ホープ自動車の各人の野心や良心の入り混じった複雑な人間の内面をどう表現するのか楽しみにしていたが、そこは少ししゃく足らずだった印象が残っている。
その点に限らず尺足らずな面はあるが500ページ近い上に内容の濃い経済小説を2時間でまとめた点を考慮すると良く出来た作品だと思う。
それにしてもこれだけシリアスな長瀬智也を観たのはこれが初めてかもしれない気がする。笑
巨大企業の理不尽に立ち向かう零細企業
まき 20代・女性WOWOWの連続ドラマW版を見ました。主演の仲村トオルさんはじめ演技派俳優陣がWOWOWの美しい映像や重厚な演出でとても面白かったです。2002年に起きた三菱自動車工業のトラックの脱輪事故はとても印象的な事件でしたので、空飛ぶタイヤのストーリーも最初からのめり込むことが出来ました。
主人公である赤松徳郎とその家族、赤松運送の社員達が戦っていく姿とても感情移入して、一緒に苦しみを分け合っているような感情になりました。尾野真千子さん演じる ホープ自動車品質保証部の杉本恭子や水野美紀さん演じる週刊潮流記者の榎本貴和子など、働く女性陣も圧倒的な巨大企業の闇に共に挑んでいくので、男性ばかりではなく女性も楽しめるドラマだと思いました。個人的に、赤松の息子の拓郎が学校でもやはり辛い思いをしているシーンが一番辛かったです。
妻の史絵の戦いもそこにあったと思います。池井戸潤原作作品の醍醐味である巨大な敵を相手にやり合った最後に得られるカタルシスはやはり良い物です。
根っこにヒューマニズムのある、王道の社会派エンタメ映画
mori 40代・男性実直な中小企業が、隠蔽体質の大企業に戦いを挑んでいく、痛快なカタルシスは「半沢直樹」のイメージどおりです。でも、大企業側の人間模様も一筋縄ではいかず、下っ端の立場から正義感をのぞかせる中村蒼の若手社員、融資を遅らせることで対抗しようとする高橋一生の銀行員など、ユニークなキャラクターに惹きつけられました。
中でも、エリート然として登場するのに、会社側に立とうとしたり自分の利益を優先したりとブレブレで、最終的に中小企業社長と共感していくディーンフジオカ氏が面白かった。彼らを動かしていく根底に、事故で失われた若いお母さんの命という痛みがあり、それが泣かせる記号としてでなく、しっかり登場人物たちの行動に影響を与えていく誠実さもいいと思いました。
長編小説を映画化した作品によく感じる端折った感、説明不足と思うところもあるけど、物語の中心にある正義感と、その背景にあるヒューマニズムがしっかり描かれていて、見ごたえのある社会派痛快エンタメでした。
大組織あるあるの上司部下の忖度などがリアリティを出してくれてている社会ドラマ
イナカモン 30代・男性WOWOWのオリジナルドラマ(連続ドラマW)の評価が高いことを知った僕ですが、一発目に見たのが「空飛ぶタイヤ」。
昨日と今日でサクッと視聴したんですが、評判通りとても良い作品でした。
偶然にも映画版がもうすぐ上映されるらしいので、映画が気になる人のためにも、個人的な感想と面白さをプレゼンしたいと思います。
見終わってすぐに映画版のCMを見てビックリ。評判が良いから「空飛ぶタイヤ」を選んだつもりだったんだけど、CMのせいで潜在的に呼び込まれてたのかも。
日本ドラマは有名な作品しか視ないたタイプですが、その中でも空飛ぶタイヤはかなり評価が高い部類。
何よりも5話完結というのが、中だるみもなく、物足りなさもなく、丁度良い感じ。
WOWOWドラマは数話で完結する作品がスタンダードみたいなので、僕みたいに「1話を視るまでに腰が重い」って人にはドラマWはどストライクかと。
実際にあった話を面白くお化粧させた内容にはなっていますが、大組織あるあるの上司部下の忖度などがリアリティを出してくれています。
原作のジャンルは社会小説で「半沢直樹」「下町ロケット」にハマった人は間違いなく面白さはわかると思います。
そもそも、全て作者は池井戸潤氏だからくすぐられるツボはほぼ一緒。
あと、中小企業を経営している人なんかも、心境がリンクする部分は多いと思いますよ。
構図的には弱い者が強い者を正義の名の元に戦うものなので、そういう逆境からの逆転が好きって人にもおすすめですかね。
キャスト的な感想を言うと、國村隼の適材適所感が半端ないですね。
口数が少ない姑息な悪を演じさせたら、國村氏以上の逸材がこの世にいるのだろうかと感じさせてくれる。
あと個人的には萩原聖人はハマり役だと思う
板挟みされている立場なんですけど、社会人&婚約者としてかなり哀愁を感じさせてくれます。
ちなみに、5話完結ですが、1話は59分なので1話が長く感じると思います。初回は70分くらいありますし。
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